着物買取の高額査定で素材は重要!

着物買取の高額査定で素材は重要
着物買取の高額査定で素材は重要

着物買取時、高額で買取してもらう場合、大きなポイントとなるのが着物の素材です。

ノーブランドでも綺麗な状態であれば、そこそこ納得できる値の付く可能性があります。

着物の素材が何であるか?は売る前にチェックしておくとよいでしょう。

Contents

着物の素材の特徴

着物の素材の特徴
着物の素材の特徴

着物の素材には、主に絹、ウール、綿、ポリエステル、麻、その他の植物繊維があります。

絹(正絹)

絹
価格:高い
絹(正絹)の特徴
蚕が蛹になるとき作る繭から絹糸はできています。
強くしなやかで、独特の光沢、美しさ、機能性を併せ持っています。
繊維の女王と呼ばれる織物になります。
綿

綿
綿
価格:普通
綿の特徴
種の周りについているふわふわの綿毛の繊維からできています。
肌あたりがよく、厚手の織物は保湿性に優れています。

麻
価格:普通
麻の特徴
亜麻(リネン)、苧麻の茎から取り出した繊維から麻糸は作られます。
吸水性と放湿性が高く、肌触りが涼やかな織物になるため、夏の着物や帯に用います。
ウール

ウール
ウール
価格:安い
ウールの特徴
羊の毛を刈ったもので、縮んだ巻き毛の短い動物繊維です。
そのため紡績した糸を使います。
保湿性に優れ、防寒着等に用いられます。
ポリエステル

ポリエステル
ポリエステル
価格:安い
ポリエステルの特徴
石油を原料にしたもので、ポリエステルチップを使った作られる合成繊維です。
洗える着物の反物などに用いられます。

着物買取の素材による相場

着物買取 素材による相場
着物買取 素材による相場
素材 相場
正絹 10,000円前後~
100円~数千円
木綿 100円~数千円
ウール・ポリエステル 100円~

着物の買取相場を「素材」の観点からみると、

絹 > 麻、木綿 > ウール、ポリエステル(化学繊維)

となります。

「正絹」、「本絹」ともいわれる混じり物のない絹100%の着物は、着物の中でも最も格調が高く、高級な着物に用いられます。

それに対し、「麻」や「木綿」で作られた着物は、普段着使いの着物に用いられるため、買取価格もそれほど高くなりません。

しかし、麻の着物でも、上布や縮は伝統工芸品が多く、その場合、高値で買い取ってもらえる可能性があります。

たとえば、越後上布、宮古上布、近江上布、能登上布、小千谷縮、明石縮、近江縮なとです。

未開封・未使用品であれば、数十万円以上の可能性もあります。

同じく「木綿」着物もあっても、伝統工芸品であれば、高く買い取ってもらえる可能性があります。

薩摩絣(さつまつむぎ)であれば、2万円以上の可能性があります。

久留米絣、弓浜絣、広瀬絣、備後絣、琉球絣、館林木綿、遠州木綿などです。

状態がよければ5,000円以上での買取もあり得ます。

「ウール」や「ポリエステル」などは、格式が低いため、しばしば買取が難しくなることもあります。

もし値が付けば、むしろラッキーだと考えておいた方がよいかもしれません。

着物の素材を維持する保管方法

着物の素材を維持する保管方法
着物の素材を維持する保管方法

正絹の着物の保管

正絹は高価であるがゆえ、非常にデリケートな素材です。

特に湿気に弱く、虫食い被害に遭いやすい素材でもあります。

したがって、家で洗濯してはいけません。

洗う時は、ドライクリーニングに出す必要があります。

保管するにしてもできる限り、通気性の良い箪笥、できれば桐タンスがおすすめです。

もしなければ、湿気によるカビ発生(シミ・黄変)を防止するため、除湿剤を入れるとよいでしょう。

また虫食い被害に遭わないためにも防虫剤も必要です。

1枚1枚、「タトウ紙」に包んで保管する必要するとよいでしょう。

交換頻度の目安は以下の通りです。

除湿剤 3~4か月に1回
防虫剤 年に1回
タトウ紙 3年に1回

これは一般的な目安なので、もし湿気、変色などが分かったら、即時交換しましょう。

着物を傷めてしまう理由としては、「湿気」、「虫」のほか、たんぱく質の残留、ガス、紫外線が挙げられます。

タンパク質というのはいわゆる汗や汚れで、見つけたらすぐにクリーニングに出しましょう。

ガスを避けるには防虫剤を複数使わない、プラスチック・ゴム製品と一緒に置かないことが大事です。

紫外線を避けるため、着物は陰干しで、なるべく片付けておくようにしましょう。

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